フルベッキの功績伝える 長崎外国語大20周年記念展 29日まで ナガサキピースミュージアム

「フルベッキの功績について知ってほしい」と語る姫野副学長=長崎市、ナガサキピースミュージアム

 幕末の長崎で英語教育などに従事したオランダ人宣教師フルベッキ(1830~98年)の生涯を紹介する展覧会「ギド・フルベッキと長崎」(長崎外国語大新長崎学研究センター主催)が、長崎市松が枝町のナガサキピースミュージアムで開かれている。29日まで。
 同大開学20周年記念事業として企画。フルベッキは59年に来崎し、幕府の語学学校などで英語を指導した。門下生には早稲田大創設者で内閣総理大臣を務めた大隈重信らが名を連ねる。欧米の近代的な知識も伝え、明治維新の推進者たちに大きな影響を与えた。
 会場にはフルベッキの生涯やゆかりの地、交流関係、功績などを伝えるパネル17点と、伝記などの書物13点を展示。三菱の創業者、岩崎弥太郎からビジネスの相談を受けていたことなども紹介している。
 同大の姫野順一副学長(72)は「フルベッキが伝えた知識が明治維新の原動力となったことなど、多くの人に知ってほしい」と来場を呼び掛けている。

© 株式会社長崎新聞社