住友ゴム、レベル4自動運転車のタイヤ空気圧をリモート監視するモニタリングシステムを構築

タイヤの空気圧不足はパンクの原因の一つであるとともに、燃費や走行性能の低下にもつながることから、定期的なメンテナンスが重要である。また、自動運転の普及によるドライバーレス社会では、今まで以上にメンテナンスフリーやタイヤ状態の遠隔監視が求められている。住友ゴム工業株式会社は、2019年より群馬大学の次世代モビリティ社会実装研究センター(CRANTS)とレベル4の自動運転車に対応したタイヤ周辺サービスの共同研究を行っている。このほど、住友ゴム工業はレベル4自動運転車を対象に、空気圧データ取得から異常時のタイヤメンテナンスまでのシステムを構築し、岐阜県岐阜市内の公道にて実証実験を実施した。今回の実証実験は、11月11日から15日にかけて、岐阜県岐阜市の金華橋通り一帯で行われる「トランジットモール2020 公共交通フェスタ」にあわせて実施した。市街地で自動運転車に対して模擬的なパンクを発生させると、タイヤに装着されたTPMS(タイヤ空気圧監視システム)からの空気圧データにより管制所が異常をリモート検知し、タイヤ整備店に自動通知する。通知を受けた整備店が現場に出動しタイヤを補修した後、自動運転が復帰するまでの一連の流れを検証した。

タブレット端末でタイヤトラブル情報を確認

タイヤトラブル対応作業同システムにより車両が無人の場合でもタイヤ空気圧のリモート監視が可能となり、自動運転車におけるパンクなどを想定したタイヤトラブルの予知保全およびトラブル発生時の早期対応に貢献できる。【関連記事】・

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