ヴェガロケット、人工衛星2基の軌道投入失敗

ヴェガロケット(Credit: Arianespace)

アリアンスペース社は、現地時間11月16日午後22時52分、ギアナにあるギアナ宇宙センターからヴェガロケットを打ち上げました。しかし、搭載していた2基の人工衛星の軌道投入に失敗したと報じられています。原因は、上段ロケットエンジンの「AVUM」によるものだとアリアンスペース社が発表。また、詳しい原因については現在調査中です。ヴェガロケットは2019年7月にも打ち上げに失敗しており、今年9月に打ち上げを再開した矢先のことでした。

今回の打ち上げではスペインの地球観測衛星「SEOSAT-Ingenio」とフランスの科学衛星「TARANIS」が搭載されていました。しかし、打ち上げから約8分後、四段目のエンジンである「AVUM」の燃焼中に予定していた軌道から逸脱していることが確認されました。

アリアンスペース社では、主に3機のロケットを運用しています。小型のヴェガロケット、中型のソユーズロケット、大型のアリアンVロケットです。しかし、今回の軌道投入失敗によるソユーズロケットとアリアンロケットの発射スケジュールに遅れはないとのことです。

Image Credit: Arianespace
Source: Arianespaceプレスリリース, SpaceNews
文/出口隼詩

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