西武は投打で苦戦、日ハムは守乱…リーグワースト成績から見る各球団の弱点と課題は?

西武・辻発彦監督(左)と日本ハム・栗山英樹監督【写真:荒川祐史、石川加奈子】

チーム打率はロッテがワーストも、出塁率では西武が最低

ペナントレースも終わり、2020年のプロ野球も残すところ21日からの日本シリーズのみに。今季、各球団の課題、弱点となったのはどこの部分だったのだろうか。

ここでは各球団のチーム成績の中でも、リーグワーストだったものをピックアップ。そこから来季、それぞれの球団が解消しなければならないポイントを探ってみたい。今回はパ・リーグ編だ。

【打撃成績】
打率:ロッテ(.235)
得点:オリックス(442点)
出塁率:西武(.315)
本塁打:日本ハム(89本)
四球:オリックス(361個)
盗塁:楽天(67個)
盗塁刺:西武(40個)
三振:西武(956個)
併殺打:楽天(87個)

チーム打率は2位でクライマックスシリーズに進出したロッテがワーストで.235だったが、チーム得点はオリックスの442点が最少だった。昨季までは圧倒的な攻撃力を見せた西武は出塁率がリーグワースト、チーム打率も5位に終わった。秋山が抜け、山川、森ら主力打者も軒並み不振だったことで、攻撃力には陰りが見えた。

四球数ではオリックスの361がリーグ最少だったが、それよりも50個も多い西武の方が出塁率に劣ると言うことは、どれだけ攻撃面で今季苦戦したか、良く分かる内容となった。

投手成績では西武が軒並みワースト、守備は日ハムの乱れ際立つ

【投手成績】
防御率:西武(4.28)
失点:西武(543)
被本塁打:ロッテ、楽天(110本)
被安打:西武(1010安打)
与四球:西武(477個)
奪三振:ロッテ(835個)
暴投:西武(45個)

投手成績では多くの部門で西武がリーグワーストの成績に。チーム防御率4.28は、5位の楽天に0.09の差をつけられた。失点数、与四球数、暴投などもワースト。リリーフ陣はソフトバンク、ロッテに次ぐ成績の一方で、特に先発陣が惨憺たる状況。攻撃陣の不振もだが、やはり先発投手陣の充実は欠かせぬ課題となるだろう。

【守備成績】
失策:日本ハム(75失策)
守備率:日本ハム(.983)
捕逸:日本ハム(13個)

守備面でリーグワースト成績だったのは日本ハム。75失策はロッテよりも22個も多く、5位に終わった今季は守備の乱れに泣かされた感は否めない。また捕逸は12球団でワーストの13個。盗塁阻止率も低く、来季が10年目となる栗山英樹監督にとっては守備力の向上と捕手の育成は課題となりそうだ。(Full-Count編集部)

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