無人配送の実現に向け、包括連携協定 横須賀市と楽天

協定書を手にする上地市長(左)と楽天の野原執行役員=横須賀市役所

 横須賀市は18日、インターネット事業などを手掛ける「楽天」(東京都世田谷区)と包括連携協定を締結した。今後、無人配送の実現に向けた実証実験などを通じ、地域活性化と市民サービスの向上に取り組む。

 自動配送ロボット(UGV)やドローンによる無人配送などを通じた地域課題の解決、観光振興、市内事業者の電子商取引化促進などの6項目で連携する。

 市は昨年、同社などと連携しドローンとUGVによる配送サービスの実証実験を行った。市内の住宅地でUGVが公道を走行する実証実験も12月に予定している。同社によると、市との協力で住民の理解が得られやすいことに加え、高低差のある地形から、さまざまな環境でもサービスが提供できるかなどのデータ蓄積が期待できるという。

 上地克明市長は「横須賀は山坂が多く、谷戸(やと)で1人暮らしする人の買い物困難者が増えている。早期に実際のサービスに活用されることを待ち望んでいる」と強調。楽天の野原彰人執行役員は「地域課題を解決する無人配送の実現に向け関係性を強化したい。市と一緒にやることで、一層の発展に尽力したい」と述べた。

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