文化芸術ホール 長崎市文化振興審議会 コンサル会社と意見交換

 長崎市の文化施策について話し合う市文化振興審議会(会長・堀内伊吹長崎大教授、25人)の会合がこのほど、市内であった。市が市庁舎移転後の本館跡地(桜町)に建設する文化芸術ホールの方向性について、基本計画の提案や助言を担うコンサルティング会社「シアターワークショップ」(東京)の伊東正示社長を招いて意見を交わした。
 市は、同社や審議会からの提案などを基に具体的な整備方針をまとめた基本計画を2021年9月に策定する方針。ホール完成は、26年度中を目指している。
 同社は全国の250施設以上の建設に携わった実績を持つ。伊東社長は、方向性の検討の参考にしてもらおうと、これまでに手掛けた「アルカスSASEBO」(佐世保市)などの事例を紹介。「利用者だけでなく全ての納税者のためになければならない。より開かれたものにする必要がある」と強調。委員からは市民が利用しやすいよう、十分な駐車スペースの確保やバリアフリー設備の充実などを求める声が上がった。

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