アスラテックと日立システムズ、高輪ゲートウェイ駅におけるロボットの実証実験に自律走行型搬送ロボット「RICE」を提供

2020年3月に開業した高輪ゲートウェイ駅では、東日本旅客鉄道株式会社(以下、JR東日本)により最新の駅サービス設備の導入や実証実験が進められている。より安全な駅環境づくり、および2024年度のまちびらきを予定している品川開発プロジェクト(第I期)における導入を目指し、「非接触」や「非対面」などをテーマにして、新しい生活様式に則したサービスの提供に関するロボットの実証実験が行われることになっている。アスラテック株式会社と株式会社日立システムズは、2020年12月1日から始まる同実証実験に、自律走行型配送ロボット「RICE(ライス)」を提供する。「RICE」は、香港のRice Robotics社が開発した自律走行型搬送ロボットだ。周囲の状況に応じて自動で速度を変更することができ、人や障害物を感知すると自動で停止・回避を行うことで安全性に配慮している。アプリのカスタマイズやシステムとの連携が可能で、例えばエレベーターと連携することでフロアを移動して配送を行うこともできる。親しみやすいデザインや、タッチパネルによる直感的な操作性など、信頼感や安心感に配慮したフレンドリーなロボットだとしている。同実証実験で「RICE」は、JR東日本のまちづくり共創パートナーを対象とした高輪ゲートウェイ駅構内施設「Partner Base Takanawa Gateway Station」において、軽食や飲み物、小荷物を非接触で利用者に届ける役割を担い、ロボットとエレベーターの自動連携の実現性などを検証するという。また「RICE」は、12月5~6日に実施されるロボットのデモンストレーションにも参加予定だ。ロボットのデモンストレーションでは、来場した利用者が「RICE」を使った商品の受け取りを見ることが出来る。

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