県外移動、予防徹底を 感染相次ぎ長崎県が呼び掛け

 長崎県内でも新型コロナウイルスの感染確認が続いていることを受け、県の中田勝己福祉保健部長が26日会見した。9月以降の新規感染者21人のうち20人が出張や旅行で首都圏などを訪れたり、県外の人との接触があったと説明。県外を訪れる際は感染予防対策を徹底するよう呼び掛けた。
 長崎県によると、9月以降の県内の感染確認は33人(うち12人は新規感染者の濃厚接触者や接触者)。1日当たり最大3人と多くないが、25日まで10日連続で確認されている。新規感染者21人のうち県外への出張が10人、旅行7人、県外からの帰省2人、県外の人との接触が1人だった。
 中田部長は、感染者が県外で友人などと飲酒を伴う会食をしていたケースが多かったと説明。県外に行く場合は、目的地の感染状況を確認した上で「新しい旅のエチケット」実践や「3密」回避などを徹底するよう求めた。日常生活での「新しい生活様式」の徹底も含め、「拡大予防には基本が重要。当たり前のことのように聞こえるかもしれないが、改めて協力を」と呼び掛けた。
 一方、感染が一定落ち着いているとして、現時点で国の「Go To」キャンペーンからの除外や、飲食店への営業時間短縮などを求めない考えも示した。

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