土砂災害時 迅速な救助を 松浦市消防本部が訓練

土砂災害を想定した救助訓練に取り組む救助隊員ら=松浦市

 松浦市消防本部は24、25の両日、志佐町庄野免の土砂置き場で、土砂災害を想定した救助訓練を実施した。
 同市では昨年、志佐町の不老山や今福町の浜の脇地区で大規模な地滑り災害が発生した。訓練は同本部救助隊(冨野寿朗隊長、25人)が土砂災害時の救助手法を隊員間で共有、統一を図るのが目的。▽土砂崩れに人が巻き込まれた▽土砂崩れで倒壊した家屋の中に人が生き埋めになっている-などの想定で実施した。
 24日は6人の隊員と、災害協定を結んでいる建設会社の従業員4人が参加。消防大学校で講習を受けた金子秀人副隊長の指導で、「内掘り」「周囲掘り」「一方掘り」など土砂を取り除く手法や、土留めをして安全を確保しながら救助するまでの流れ、状況に応じた指示の在り方を訓練した。
 冨野隊長は「訓練を通じて統一した救助手法で、安全、確実、迅速に救助できるようにしていきたい。救助手法は消防職員や消防団、救助活動に協力してもらう業者の人たちにも伝えていく」と話した。

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