穏やかな潮風が流れる三浦市・三浦海岸で、大根を太陽と寒風にさらす天日干し作業が行われている。人影まばらな砂浜に出現した「白と緑のカーテン」が季節の移ろいを感じさせる。
南下浦町上宮田の下惣農園では、畑から収穫したばかりの大根を洗い、海岸に設置した柵に5日から1週間干した後、米ぬかで10日間ほど自家漬けして浅漬けたくあんを作っている。
経営者の長谷川明さん(49)によると、砂浜に干すと大根の乾きが早く、寒さにも強いという。「今年の大根は台風の被害も受けず、まずまずの出来」と太鼓判を押す。
天日干し作業は来年2月まで続き、ざっと4万本を漬ける。たくあんは三浦の農家が集まった研究会の統一ブランド「まいるど」の商品名で販売している。
問い合わせは、下惣農園電話046(888)0516。