エンゼルスが遊撃手補強 オリオールズからイグレシアスを獲得

エンゼルスは日本時間12月3日、マイナー2投手とのトレードでオリオールズからホゼ・イグレシアスを獲得したことを発表した。エンゼルスは2016年から5シーズンにわたって正遊撃手を務めたアンドレルトン・シモンズがフリーエージェントとなったため、新たな遊撃手の補強を必要としていた。イグレシアスはメジャー9年目の今季、規定打席には届かなかったものの、打率.373をマークする予想外の大活躍を見せ、一時は「打率4割」への挑戦が注目されていた。

キューバ出身のイグレシアスは現在30歳。レッドソックスでメジャーデビューしたあと、タイガースへ移籍して定位置を獲得。2015年には規定打席不足ながら打率.300をマークし、自身唯一のオールスター・ゲーム選出を果たしている。レッズに移籍した2019年は自己最多の11本塁打を放つなど、打率.288、59打点、OPS.724と打撃開眼。今季はさらに数字を伸ばし、39試合に出場して打率.373、3本塁打、24打点、OPS.956をマークした。

打撃成績が向上している一方で、今季は自慢の守備面でやや精彩を欠き、2016年に+10、2019年にも+7を記録していた守備防御点は、今季-2まで悪化。ただし、わずか1失策とミスは少なかった。年齢的にもここから守備指標が大幅に向上することは期待できないため、今季ほどの打撃成績を期待するのは酷だとしても、近年好調な打撃面でどこまで活躍できるかがポイントとなりそうだ。なお、すでにオリオールズが来季の契約オプションを行使しているため、来季の年俸は350万ドルで確定している。

オリオールズが獲得したジーン・ピントとギャレット・ストーリングスはいずれも右腕で、ストーリングスは「MLB Pipeline」の球団別プロスペクト・ランキングでエンゼルスの21位にランクインしていた。ピントはベネズエラ出身の19歳で、2019年はドミニカ共和国のサマー・リーグでプレー。一方のストーリングスは2019年ドラフト5巡目指名でプロ入りした23歳で、まだマイナーでのプレー経験はない。

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