フィリーズ・セグーラがトレード候補に浮上 複数球団が興味

「MLBネットワーク」のジョン・ヘイマンによると、ジーン・セグーラ(フィリーズ)の名前がトレード候補として浮上しているようだ。「FanSided」のロバート・マレーは複数球団がフィリーズと交渉を行っていること、さらに、そのうちの1球団がブルージェイズであることを伝えている。セグーラは今季、ディディ・グレゴリアスの加入により正遊撃手の座を失い、二塁と三塁を兼任する形でレギュラーの1人としてプレーしていた。

2016年にダイヤモンドバックスで打率.319、20本塁打、33盗塁、OPS.867の好成績をマークしたセグーラは、同年オフのトレードでマリナーズへ移籍。マリナーズでは2年連続で打率3割をクリアし、2018年には5年ぶり2度目のオールスター・ゲーム選出も果たした。ところが、フィリーズ移籍1年目の2019年は打率.280、12本塁打、10盗塁、OPS.743と平凡な成績に終わり、遊撃の守備でも自己ワーストの20失策。もともと守備の上手い選手ではなかったため、今季は開幕から三塁手、アレック・ボームの昇格後は二塁手として起用され、54試合に出場して打率.266、7本塁打、2盗塁、OPS.769という成績だった。

セグーラはエンゼルス→ブリュワーズ→ダイヤモンドバックス→マリナーズ→フィリーズとすでに4度のトレードを経験している。マリナーズ時代の2017年6月に5年契約を結んでおり、契約期間は残り2年。2021年と2022年の年俸はいずれも1425万ドル、2023年の契約は年俸1700万ドルの球団オプション(またはバイアウト100万ドル)となっている。

フィリーズは高額年俸のセグーラの放出に成功すれば、J・T・リアルミュートと再契約を結ぶための資金に少し余裕ができる。ただし、近年精彩を欠くセグーラをトレードで放出するためには、フィリーズがセグーラの年俸の一部を負担することが必要と見られている。

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