レイズが左腕・スネル放出へ 「トレードに前向き」との報道

メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンドが複数の関係者から得た情報によると、レイズはブレイク・スネルをトレードで放出することに前向きであることを他球団へ通達したようだ。スネルはレイズと5年5000万ドルの契約を結んでおり、契約はあと3年残っている。今オフは今季サイ・ヤング賞を受賞したトレバー・バウアーの動向が注目されているが、2018年サイ・ヤング賞の左腕もトレードで移籍する可能性が高まっている。

ある関係者によると、現時点ではスネルの放出に向けたトレード交渉は行われていないという。スネルの年俸は2021年が1050万ドル、2022年が1250万ドル、2023年が1600万ドルで、3年総額3900万ドルと決して高額ではない。しかし、コロナ禍で開催された2020年シーズンの減収により、レイズは年俸総額の削減を強いられており、スネルは過去にデービッド・プライスやジェームス・シールズが放出されたのと同じようにレイズを去ることになりそうだ。

フリーエージェント市場の先発投手を見渡してみると、明らかにスネルより格上と言えるのはバウアーだけ。チャーリー・モートン、田中将大、ジェイク・オドリッジ、タイワン・ウォーカーといった「2番手グループ」よりも魅力的な投手と考えられており、ブレーブス、エンゼルス、マリナーズなど先発投手の補強を目指す球団が獲得に動く可能性がある。

今オフのレイズはすでにモートンとマイク・ズニーノの来季オプションを破棄。年俸調停権を持つハンター・レンフローもDFAし、年俸総額の削減を進めている。フェインサンドはレイズがさらなる年俸総額の削減を行うためには高額年俸の3人(スネル、ケビン・キアマイアー、筒香嘉智)のうち1人を放出する必要があると指摘。そのなかで最も魅力的な対価が得られるのはスネルであり、最も需要があるのもスネルだという。

ナショナル・リーグのある球団幹部は「スネルは多くの対価をもたらすだろう」と語っている。複数の若手有望株を含む大規模なトレードに発展する可能性もありそうだ。

© MLB Advanced Media, LP.