フォーミュラE:BMW、来シーズン限りでの活動終了を発表「技術転用の機会を使い切った」

 BMWグループは12月3日、2021年1月にスタートする2020/2021シーズンのABB FIAフォーミュラE選手権のシーズン終了後、フォーミュラEへの参戦を終了すると発表した。「Eドライブトレーンの開発に関し、フォーミュラEの環境から市販車への技術転用の機会を使い切った」ことが理由だとしている。

 これまでBMWは7年間フォーミュラEに参戦。シーズン5からはワークスのBMW i アンドレッティ・モータースポーツとして参戦してきたほか、シリーズパートナーも務め、フォーミュラEを市販の電気自動車開発に向けた技術開発の場として活用してきた。

 BMWでは、電気自動車のドライブトレーンを開発するエンジニアがレースカーのドライブトレーンも担当。エネルギー管理と効率の追求、市販車へのパワーエレクトロニクス用ソフトウェアの開発、モーターの電力密度などの改善が含まれていたという。

 今後、BMWグループでは戦略的な焦点として、eモビリティの分野にシフト。BMWグループでは2021年までに100万台の電気自動車を送り出すとしている。

 2020/2021シーズンに向けてBMW i アンドレッティ・モータースポーツはBMW iFE.21をマキシミリアン・ギュンターとジェイク・デニスを起用。「コースで可能な限りの成功を達成するために、できる限りのことを行っていく」としている。

フォーミュラEにシリーズパートナーとしても参加してきたBMW

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