初詣の混雑状況、リアルタイムでスマホに配信 江の島の神社

年末年始の新型コロナ対策を説明する江島神社の相原宮司(中央)ら=藤沢市役所

 藤沢市江の島の江島神社と江の島振興連絡協議会などが、初詣や観光でにぎわう年末年始の新型コロナウイルス感染防止のガイドラインを作成した。対策の徹底を呼び掛ける看板を設置するほか、同神社周辺を中心とした混雑状況をリアルタイムでスマートフォンに配信する。

 同神社の相原圀彦(くにひこ)宮司、同協議会の湯浅裕一会長(同市観光協会会長)、江の島観光会の二見将幸会長らが3日、市役所を訪れ、鈴木恒夫市長に新型コロナ対策を説明した。

 江島神社へ向かう参道(江の島仲見世弁財天通り)の入り口には、マスク着用やソーシャルディスタンスの確保をイラストで示した横断幕を掲示。小田急片瀬江ノ島駅、江ノ電江ノ島駅、湘南モノレール湘南江の島駅から島内まで来訪者の動線に沿って30カ所に立て看板を設置する。同神社の入り口に当たる赤鳥居から境内までの階段は一方通行にする。

 また、島内の観光施設や飲食店の混雑状況を配信している「エノマップ」の発信拠点を同神社の辺津宮、中津宮、奥津宮の3カ所に増設。参拝者がスマホで混雑状況を調べ、自主的に「3密」を回避するために活用してもらう。

 今年の同神社の初詣客は約15万人。冬の光の祭典「湘南の宝石」も開催中で、湯浅会長は「江の島を訪れる人が安心してお参りできるよう、しっかりと対策を講じたい」と話した。

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