「楽しくリサイクルの意識を広めたい」 古新聞でエコバッグ

芳賀さんが古新聞を使って製作したエコバッグ=新上五島町、法村新聞販売店

 長崎県新上五島町青方郷の新聞販売店経営、芳賀佳美さん(49)は古新聞を再利用したエコバッグを製作している。風景や絵が載った紙面広告などを生かしたデザインで、「きれいな図柄を選び、作るのが楽しい」と話す。
 同町の出身で、県立上五島高卒業後は県外へ進学就職。2010年夏に帰郷し、家業の新聞販売店を継いだ。Uターン直近に暮らしていた高知市の朝市で、新聞を材料にしたエコバッグが売られていたのを見て関心を持った。
 現在は仕事の合間を利用し、月に約10個製作している。サイズは、縦横の長さが約14センチや約25センチなどと、さまざま。好みの図柄が真ん中に来るように折り、のりで貼り合わせる。出来上がったものは近所の人へのお裾分けを入れたり、旅行で来た友人に土産品と一緒に渡したりする。県外の人は「長崎新聞」の題字が入ったデザインにすると、“ご当地グッズ”として喜ぶという。
 ボランティアで作り方を教えることもあり、5人ほど集まれば教室を開く。今月19日には町や町商工会の支援を受け、町内でセミナーを開き約20人が参加した。芳賀さんは「楽しくリサイクルの意識を広めたい」としている。問い合わせは法村新聞販売店(電0959.52.2172)。

© 株式会社長崎新聞社