「つきソバ」名物料理に 松浦・調川中で地域活性化会議

オリジナル焼きそば「つきソバ」で地域活性化に向けた取り組みを発表する生徒=松浦市、調川中

 長崎県教委が進める「ふるさとを活性化するキャリア教育充実事業」に取り組む松浦市立調川(つきのかわ)中(熊本直樹校長)でこのほど、生徒らの研究発表があった。行政や市内の経済団体、企業などと意見交換する「ふるさと活性化会議」では、生徒たちが地域の名物料理にしようと開発した「つきソバ」の商品化に向けた取り組みを発表した。
 調川にちなんだつきソバは、皿うどんの麺をアゴだしで軟らかくして松浦産野菜などの具材と炒め、独自にブレンドしたソースで味付けしたオリジナル焼きそば。給食の焼きそばをヒントに考案した。
 材料費は265円で、販売価格を300円に設定。生徒たちは松浦をPRするパッケージのデザインや販売方法、宣伝などを手掛ける会社(TMエンタープライズ)を起業し、商品化を目指している。
 会議では実際につきソバを試食してもらい、意見や助言を求めた。つきソバは「おいしい」「ソースのブレンドが絶妙」と好評で、参加者からは「価格設定では材料費のほかに人件費や包装費、輸送費などコストを含める必要がある」「食品アレルギーなどの表示はどうするのか」などの意見が寄せられた。
 起業した会社の社長を務める3年生の松浦玄士さんは「寄せられた意見を参考に、つきソバの商品化を実現し、地域を盛り上げていきたい」と話した。

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