「Away」 5人のイラストレーターが描き下ろしのイラストを公開 小島秀夫らのコメントも

みっちぇのイラスト

ラトビア人新進クリエイターが、3年半をかけてたった1人で作り上げたアニメーション映画「Away」の公開を前に、5人のイラストレーターらによる描き下ろしのイラストが公開された。また、ゲームクリエイターの小島秀夫らによる鑑賞コメントも公開された。

イラストを描き下ろしたのは、イラストレーターの木内達朗、みっちぇ、宮下和、hikoと、アニメーション作家のWabokuの5名。幻想的な本編の印象的なカットやキャラクターが、それぞれの作風で描かれている。

また、「メタルギアソリッド」「DEATH STRANDING」の小島秀夫、ギンツ・ジルバロディス監督自身が影響を受けていると公言しているジェノヴァ・チェン(「風ノ旅ビト」「Sky 星を紡ぐ子どもたち」)や上田文人(「ICO」「ワンダと巨像」「人喰いの大鷲トリコ」)と、第一線で活躍するゲーム業界の著名人を始めとするクリエイターよりコメントが届いた。小島秀夫は、「この懐かしくも、未知なる“away”感が堪らない!これはもうひとつの”DEATH STRANDING”だ」と、自らが手がけるゲーム作品とからめてコメントをしている。

「Away」は、飛行機事故でたった一人生きのびた少年が、森で地図を見つけ、オートバイで島を駆け抜けるというストーリーの作品。全編に渡って言葉(セリフ)が排除されているのが特徴の1つとなっている。世界最大級のアニメーションの国際映画祭であるアヌシー国際映画祭で、実験性・革新性のある長編作品を対象とするコントルシャン賞を受賞するなどの高い評価を得ている。

■ゲームクリエイター・小島秀夫
あらゆる台詞を排除、動きと色、音だけをカメラワークで紡ぎ出すイマジネーションの結実!
独特のセンスと不思議な感覚!少年の旅立ちと孤独な冒険!不気味な静寂が醸す美と寂寥感!
この懐かしくも、未知なる“away”感が堪らない!これはもうひとつの「DEATH STRANDING」だ。

■クリエイティブディレクター・ジェノヴァ・チェン
すべてを一人で作った、素晴らしいデビュー作!

■ゲームデザイナー・上田文人
登場する小動物たちのトボけた感じがなんとも魅力的で、まさにセンスオブワンダー

■イラストレーター・中村佑介
みんなで空の上に行くのではなく
ひとりで海の中へ潜ることを決めた
平行世界の新海監督のよう。圧巻の75分。

■映像作家・ぽぷりか
映像を作る人皆がやりたいであろう、綺麗でシンプルな、
でも生半可な気持ちでは決してたどり着けない作品の極地。
一人でこの作品を作りきる事がどれほど遠大な旅だったか、
主人公と作者の長い旅路に思いを馳せた。

■アーティスト・はっとり(マカロニえんぴつ)
高熱にうなされたとき、これと全く同じ夢を見たことがある。
いつまでも同じ速度で追ってきた不安の正体は何だったのか。

■アートディレクター・森本千絵
いっけんフラットなものは、限界を作ってしまうんではないかと思って見始めた。
しかし、そのシンプルな色面構成が新しい空間を生み出し、
闇から逃げていく主人公の心の中までをも広げていった。
どんどんその面の中に想像力を広げ物語に没入していった。

バイクで駆ける姿は『大脱走』のマックィーンのようだ。

不思議な開放感を手にした気分だ。
無限に美しい冒険をした。

■ジャーナリスト・数土直志
”静寂“と”緊張“。ギンツ監督がたった一人で創り出した『AWAY』は、セリフなき逃走劇だ。
それは観るひと誰もの心を捉えて離さない。
「これまで出会ったことのない」、そんな映像が好きな人にはとりわけ堪らない映画になるはずだ。

Wabokuのイラスト
hikoのイラスト
宮下和のイラスト
木内達朗のイラスト

Away
12月11日(金)新宿武蔵野館ほか全国順次公開
配給:キングレコード
©️2019 DREAM WELL STUDIO. All Rights Reserved.

© 合同会社シングルライン