重さ約300キロ!! 大しめ縄作り 松浦・笛吹神社

長さ8メートルの大しめ縄を作り、掲げる住民たち=松浦市、笛吹神社

 長崎県松浦市志佐町笛吹免の笛吹神社で6日、江戸時代から続く年末恒例の大しめ縄作りがあり、地元住民が長さ約8メートル、重さ約300キロの大しめ縄を奉納した。
 一年の実りに感謝し、来年以降の五穀豊穣(ほうじょう)を願う大しめ縄は、毎年12月6日の同神社の大祭に合わせて作っている。笛吹・日隠(ひかくし)地区と烏渡馬伏(うどまぶせ)地区の住民が交代で担当していたが、住民の高齢化や後継者化不足もあり、今年から合同で作業することにした。
 住民ら約30人が朝から神社に集まってわら束を編み上げ、中心部の直径が60センチ以上ある巨大なしめ縄を約5時間かけて完成。鳥居の後ろの樹木に渡した竹に結んで掲げた。
 笛吹免の吉原茂区長(64)は「今年はコロナ禍で、神事の後の直会は中止にした。後継者不足だが、今後も大しめ縄作りの伝統を引き継いでいきたい」と話した。

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