離島留学生にPCR検査 帰島後、無料実施へ 長崎県教委

 長崎県教委は8日、離島留学制度を導入している五島や対馬などの高校で学ぶ島外出身の生徒が親元に帰省した際、無料でPCR検査を実施することを明らかにした。島内での新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐ狙い。
 県議会文教厚生委員会で深堀浩委員(改革21)の質問に答えた。
 離島留学制度を導入しているのは五島、五島南、奈留、壱岐、対馬の5高校。島外から受け入れた生徒は、里親や寮などで生活しながら学校に通う。同制度を活用しているのは現在、151人で地元が関東や関西の生徒もいるという。
 PCR検査は、生徒が年末年始に帰省などで島外に移動し戻って来た時に、島内の病院で実施する。一般会計補正予算に約250万円を計上。県教委高校教育課は「里親世帯には高齢者も多く、検査をすることで不安解消につなげ、離島の医療体制を守っていく」としている。

 


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