読み手に伝わる文章って? 長崎県NIEフェア 松浦・今福中で授業公開

公開授業で、読み手に伝わりやすい新聞記事にするための工夫点などを学ぶ生徒=松浦市、今福中

 日本新聞協会指定の実践校としてNIE(教育に新聞を)活動に取り組む松浦市今福町の市立今福中(中野一史校長、44人)で8日、「県NIEフェア(研究発表会)」があり、県教委担当者や市内の学校関係者ら約50人が公開授業を見学するなどした。
 同校と県NIE推進協議会(本田道明会長)の共催。同校は本年度まで2年間、実践校の指定を受けている。新聞記事の要約、記事の特徴を調べる学習などを通じ、情報を取捨選択して必要なものを探し出す力や、自分の考えをまとめる力の向上を目指してきた。
 公開授業では、3年生が独自に作る新聞に載せるため書いた論説文のうち、2人が下書きを発表。「詳しい事例が主張を強めている」「ただ『多い』としないで具体的な数字にすると分かりやすい」など、それぞれの良い点、改善点について意見を出し合った。
 3年生の松原羽純(はずみ)さん(15)は「教科書からまとめた工夫点を参考にコラムを書いたが、他の人の文章を知ることで自分の推敲(すいこう)のヒントになった」と公開授業を振り返った。
 このほか、森永玲・長崎新聞社取締役メディアビジネス局長が講演した。

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