ヤンキースGM FAのレメイヒューを引き留める方針を明言

ヤンキースのブライアン・キャッシュマンGMはウィンター・ミーティング(リモート開催)最終日となった日本時間12月11日、「YESネットワーク」の対してDJ・レメイヒューとの再契約に向けた交渉を継続していることを明らかにした。キャッシュマンによると、ヤンキースは今季MVP投票で3位にランクインした好打の二塁手を引き留めたいと考えているという。キャッシュマンは「我々は彼をチームにキープできるようにするつもりだ」と語り、レメイヒューの引き留めに注力する方針を明言した。

キャッシュマンは自軍からのクオリファイング・オファーを拒否してフリーエージェント(FA)となっているレメイヒューについて「彼はニューヨークでプレーすることをとても気に入っているし、ヤンキースのため、そしてヤンキースのファンのためにプレーすることが大好きなんだ。チームメイトとの関係も非常に良好だよ」とコメント。「我々に有利な要素はたくさんある」とする一方、「最終的には金銭的な問題になる。我々のオファーと他球団のオファーが比較されるからね」と油断する様子は見せなかった。

レメイヒューは2年2400万ドルの契約でヤンキースに加入し、昨季は打率.327、26本塁打、102打点、OPS.893の好成績をマーク。今季は打率.364、10本塁打、27打点、OPS1.011とさらに成績を向上させ、1900年以降の近代野球では史上初となる両リーグ首位打者を達成した。すでに32歳のレメイヒューだが、5年1億ドル規模の契約を希望していることが報じられている。

「我々はレメイヒューと再契約したいと思っているし、それは彼も同じだと思う。でも、FA市場というものは非常に複雑でトリッキーなんだ。良い結果を期待しているけれど、思い通りにならないこともあるし、とにかく待つしかない」とキャッシュマン。現時点ではレメイヒューとの再契約に失敗した場合の「プランB」となる二塁手の獲得は想定されておらず、レメイヒューが他球団へ流出した場合は、キャッシュマンが「遊撃より二塁のほうが向いている」と語るグレイバー・トーレスが二塁を守ることになるかもしれない。

レメイヒューの動向は、田中将大の去就も含め、今オフのヤンキースの補強戦略に大きな影響を与えることになりそうだ。

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