ヤンキースが正捕手・サンチェス放出か 地元紙が報じる

「ニューヨーク・ポスト」の報道によると、ヤンキースは今オフ、正捕手ゲーリー・サンチェスへのトレードのオファーを受け付ける姿勢を示しているようだ。「MLBネットワーク」のジョン・ヘイマンは、ヤンキースがカージナルスからフリーエージェントとなったヤディアー・モリーナの代理人と連絡を取っていることを報じており、ヤンキースがサンチェスの放出を検討していることを裏付ける情報となっている。ヤンキースは正捕手を変更して2021年シーズンを迎えることになるかもしれない。

メジャーを代表する攻撃型捕手として活躍してきたサンチェスだが、自己最多の34本塁打を放った2019年から一転、今季は49試合に出場して打率.147、10本塁打、24打点、OPS.618という大不振に陥った。守備面の課題が依然として改善されていないだけでなく、波の大きい打撃でも首脳陣を悩ませており、チーム内での評価は下落。ポストシーズン7試合のうちスタメン出場したのは2試合だけだった。

それでもトレード市場ではある程度の人気を集めると見られている。現在27歳と若く、フリーエージェントとなるまであと2年間保有できる点が最大の魅力。また、2016年からの4シーズンで105本塁打、OPS.847をマークしている打撃力も捕手としては球界屈指であり、オールスター・ゲーム選出2度、シルバースラッガー賞1度の実績は捨てがたい。

もしヤンキースがサンチェスを放出する方針を固めた場合、モリーナのほか、J・T・リアルミュートやジェームス・マッキャンといったフリーエージェント市場の有力捕手が来季以降の正捕手候補となるだろう。ただし、リアルミュートの獲得には巨額の契約が必要と見られており、実現の可能性は不透明だ。

また、「ニューヨーク・ポスト」はヤンキースの今オフの最優先事項がDJ・レメイヒューとの再契約であることを指摘。レメイヒューとの再契約が成立するまでのあいだ、大きな動きを見せることはないだろうとの見通しを示している。

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