ロッキーズから放出のダール レンジャーズと1年契約で合意

「ESPN」のジェフ・パッサンによると、レンジャーズはロッキーズからノンテンダーFAとなったデービッド・ダールと年俸300万ドル前後の1年契約で合意したようだ。2019年にオールスター・ゲーム初選出を果たしたダールだが、故障が非常に多く、2016年のメジャーデビュー以降、規定打席到達は1度もない。現在26歳でフリーエージェントまであと3年保有できるにもかかわらず、戦力として計算しにくいことが災いし、ロッキーズから放出されていた。

ダールはデビューした2016年に63試合に出場して打率.315、7本塁打、24打点、OPS.859の好成績をマーク。しかし、2017年は肋骨のストレス反応によって開幕から故障者リスト入りし、結局メジャーでは1試合もプレーできなかった。

2018年は右足の骨折による戦線離脱があったものの、77試合に出場して打率.273、16本塁打、48打点、OPS.859とパワーを発揮。2019年は前半戦に打率.308、12本塁打、51打点、OPS.881の好成績を残し、自身初のオールスター・ゲーム選出を果たしたが、後半戦に右足首を痛め、結局100試合にしか出場できず、規定打席にも届かなかった。

今季は8月中旬に腰を痛めて戦列を離れ、9月上旬に復帰したものの、その2週間後に今度は右肩を痛めて再離脱。24試合にしか出場できず、打率.183、0本塁打、9打点、OPS.470という自己ワーストの成績に終わった。来季の年俸は260万ドル前後まで上昇することが予想されていたが、ロッキーズは計算の立たない戦力にこの金額を支払うことを拒否。あと3年保有できるダールをノンテンダーFAとすることを決断した。

レンジャーズは今季、左翼のレギュラーを固定できなかったが、レギュラー候補としては2019年に83試合で21本塁打を放ったウィリー・カルフーンがいる。秋信守(チュ・シンス)がフリーエージェントとなって指名打者の枠が空いたため、カルフーンとダールの2人が左翼と指名打者の2枠に入ることになりそうだ。

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