坂本龍一さんらが名曲生んだ「音響ハウス」、記録映画に 横浜で25日まで上映

老舗スタジオのドキュメンタリー映画を撮影した相原監督=東京都中央区

 創立45周年を迎えた東京・銀座のレコーディングスタジオの軌跡を追ったドキュメンタリー映画「音響ハウス Melody-Go-Round」が12日から、横浜市の「シネマ・ジャック&ベティ」で上映される。メガホンを取った神奈川県秦野市出身の映画監督相原裕美さん(60)は「スタジオを愛するミュージシャンによって、一つ一つピースがはまっていく様子を楽しんでほしい」と話す。25日まで。

 坂本龍一さん、松任谷由実さん、日本を代表するアーティストが名曲を生んだレコーディングスタジオ「音響ハウス」。映画では、坂本さんと故忌野清志郎さんが初共演した「い・け・な・いルージュマジック」の制作秘話や、高橋幸宏さんらゆかりの音楽家が集まり節目を祝う新曲づくりの様子を追い掛けている。

 相原監督はレコーディングエンジニア出身で、サザンオールスターズなどの映像作品を手掛ける中で「音と絵を合体させ、楽曲の世界観を広げることができる映像に魅了された」。2010年に独立し、デビッド・ボウイなどを撮影した写真家鋤田正義さんの活動をまとめた映画「SUKITA 刻まれたアーティストたちの一瞬」で18年に監督デビュー。今回は2作目で、次回作は加藤和彦さんに焦点を当てるという。

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