【相模原】逆転昇格へ「ふさわしいチーム証明」 和田、古巣の秋田戦

昨季在籍した秋田との対戦へ活躍を誓う和田(左)=9日、ギオンス

 J3相模原は13日、今季のホーム最終戦(午後1時・ギオンス)で、既に優勝を決めている秋田と対戦する。3位からの逆転昇格を目指す戦いは残り2試合。古巣相手のビッグマッチに臨むMF和田昌士(23)は「相模原で昇格争いをさせてもらっていることは幸せ。自分のゴールで勝利に貢献したい」と気合十分だ。

 今季加入の和田は主力アタッカーとしてリーグ戦31試合に出場。横浜Mの育成組織時代に三浦文丈監督(50)の指導を受けたことがあり、「監督のスタイルは分かるし、懐かしい感じ」。4得点3アシストの数字には満足していないが、勝負どころで緩急巧みなドリブル突破と高いシュートセンスを発揮してきた。

 現在勝ち点57の相模原は、1差で2位長野を追走。13日は上位4チームが直接対決するカードが組まれている。昨季は期限付きで秋田に在籍していた和田にとっては、元同僚が立ちはだかる形だ。「このタイミングで対決するのも何かの縁。秋田を倒すことができたら、昇格にふさわしいチームと証明できる」と意気に感じる。

 横浜市出身で、ドイツ1部でプレーする遠藤(ウニオン・ベルリン)は少年チームの二俣川SC時代の同級生。和田自身は期限付き移籍を重ねて昨オフに横浜Mと契約満了になり、再起を期して相模原の一員になった。「プロになったときに思い描いていたキャリアとは違うが、それも含めて自分にしかない人生。このチームのために全てを尽くしたい」と、自らの価値も証明するつもりだ。

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