若き音楽家たちと神奈川フィルが競演へ 小田原

小田原室内管弦楽団の舟山代表(右)と神奈川フィルの榊原徹理事=小田原市役所

 創立50周年を迎えた神奈川フィルハーモニー管弦楽団(神奈川フィル)が市制80周年を迎える小田原市の若き音楽家と競演する「フューチャーコンサート」が来年1月30日、市民会館(同市本町)で開かれる。小田原での自主公演は9年ぶり。二つの節目を祝いながら、「新世界」へ一歩を踏み出す。

 公演は神奈川フィルの50周年記念事業の一環。ホームタウンの横浜市以外で巡回公演をしようと企画した茅ケ崎、秦野市など全9公演のうちの6番目となる。コンサート名の「フューチャー」は、さらなる未来へ踏み出そうという50周年のテーマ。そこで小田原公演では20~30代の若い音楽家で構成される「小田原室内管弦楽団」と競演することになった。

 同楽団は「小田原にプロのオーケストラをつくりたい」と地元ゆかりの音楽家十数人が2019年に設立。同年12月に初公演を行ったが、今年は新型コロナウイルスの影響でなかなか活動ができず、今回が久々の公演になる。

 代表でバイオリニストの舟山奏(かなで)さん(33)は「今からドキドキしています」と興奮を隠せない。神奈川フィルの担当者も「若い団から刺激を得たい」と期待する。

© 株式会社神奈川新聞社