三菱重工長崎V 県サッカーリーグ 決勝大会へ 2部はKUNIMI、3部は南島原

【第8節、時津クラブ―三菱重工長崎】後半26分、三菱重工長崎のFW平野(右)が2点目のシュートを決める=雲仙市、国見総合運動公園

 サッカーの県リーグ1部は13日、島原市の平成町多目的広場などで最終節が行われ、三菱重工長崎が7勝1分けの勝ち点22、得失点差27で26年ぶり3度目の優勝を果たした。三菱重工長崎は九州リーグ参入を懸けた九州各県リーグ決勝大会(来年1月9、10日・沖縄)に出場する。
 リーグは7月に開幕。9チームによる総当たり戦で競った。
 前節(第8節)の6日、6勝1分けでチーム最終戦を迎えた三菱重工長崎は時津クラブに3-2で競り勝ち、暫定首位で終えた。最終節で逆転Vの可能性を残していたMD長崎が時津クラブに0-1で敗れ、三菱重工長崎の優勝が決まった。
 この日は2、3部の最終節も実施。2部はKUNIMIFC、3部は南島原AthleteClubが制した。

◎九州リーグ復帰誓う

 1995年から20年以上にわたり九州リーグで戦ってきた三菱重工長崎が、県リーグを制して復帰への足掛かりをつかんだ。V争いの大一番となった時津クラブとの最終戦を振り返り、安部監督は「とにかく勝ちにこだわった。相手の出方にしっかり対応できていた」と表情を緩めた。
 前半21分にDF浜本のゴールで先制。後半14分に追いつかれた。ここで勝負強さを発揮したのはFW平野。26分に右サイドの前線でボールを奪い、貴重な勝ち越し弾を決めた。終了間際にもFW城臺が追加点。直後に1点を返されたものの、その後を締めて逃げ切った。
 九州リーグ復帰には、年明けの九州大会で優勝することが条件。そのために、選手集めなど強化を進めてきた。ゲームキャプテンのDF江濱は「絶対にまた(九州リーグまで)行くんだという気持ちで、一つ一つのプレーの精度を上げていく」と力強く宣言した。

 


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