DJI、産業用ドローン「Mavic 2 Enterprise Advanced 」を発表

DJIは、産業用ドローン「Mavic 2 Enterprise Advanced (以下:Mavic2 EA)」を2021年Q1に発売する。実に2年ぶりとなるこの発表は、Mavic 2 Enterprise Dualの後継機種に当たる。 市場想定価格は未定。「Mavic2 EA」は、強力な赤外線センサー、センチメートル単位での測位精度を実現する高精度なRTK技術、32Xデジタルズームなどが機能追加された。北米と中国での発表はされたが日本での発表は2021年になりそうだ。

私たちは、エンタープライズのお客様が工業検査にMavic 2 Enterpriseを使用していることに気付きました。新しい主要なアップグレードのおかげで、Mavic 2 Enterprise Advancedは理想的なドローンとなり、このような複雑な検査には欠かせないツールとなりました。

とDJIのシニアディレクター、Christina Zhangはコメントしている。

高度なセンサーによる強力なイメージング

HD 640×512ピクセルの赤外線カメラと1/2インチCMOSセンサーカメラを搭載したデュアルセンサーにより、現場で対象物を素早く識別し、情報に基づいた判断を下すことが可能となる。サーマルカメラのフレームレートは30Hzで、±2℃の温度測定精度を実現している。パイロットは、さまざまなプロジェクトのニーズに合わせて、ビジュアル、サーマル、スプリットビューのフィードを切り替え可能だ。

Mavic 2 EAのカメラは、32倍のデジタルズームと16倍のサーマルズームをサポートしているため、安全な距離からHD画像と4Kビデオを撮影可能となる。

RTKでセンチメートルレベルの精度を実現

Mavic 2 EAは、NTRIPをサポートするDJI RTKモジュール1を搭載可能で、センチメートルレベルの精度を実現する。最大240点のポイントを作成し、複雑な環境下で自動化された詳細な検査ミッションを実施することができる。Mavic 2 EAは、1分以内に離陸することができ、上昇と下降に関してスピードが早いため、複雑な環境でも素最大限の俊敏性を発揮することが可能だ。

堅牢なデータセキュリティとフライトの安全性向上

Mavic 2 EAは、DJI Enterprise製品に特化した様々なデータ保護機能を実装しているため、ドローンデータのセキュリティに自信があり、フライト中に生成された写真、ビデオ、フライトログ、その他のデータは、安全に保護される。DJI Pilotアプリで操作する場合、Mavic 2 EAは、データを保護するいくつかの方法の1つとしてローカルデータモードを完備。

有効にすると、DJIアプリがインターネット上でデータを送受信することを停止。これにより、重要なインフラ、政府のプロジェクト、その他の機密性の高いミッションを含むフライトを行うオペレーターのために、さらなるセキュリティの保証が提供される。また機体とリモートコントローラー間の無線リンクは、堅牢なAES-256暗号化を特徴としている。

さらにMavic 2 EAの詳細情報が入ればお伝えしていこう。

▶︎DJI

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