園子温監督ハリウッドデビュー作、サンダンス映画祭でプレミア上映 「誇りに思っています」

「愛のむきだし」「冷たい熱帯魚」「恋の罪」などで知られる園子温のハリウッドデビュー作で、ニコラス・ケイジが主演する映画「プリズナーズ・オブ・ゴーストランド」(日本公開:2021年初夏)が、サンダンス映画祭2021のPremieres部門に出品されることが決定した。日本人監督によるアメリカ映画が出品されるのは初となる。

「サンダンス映画祭」は、ロバート・レッドフォードが1985年に始めた映画祭で、独立系映画作家の登竜門と言われる。スティーブン・ソダーバーグ、デイミアン・チャゼルといった監督が、サンダンス映画祭をきっかけに知名度を上げた。

園子温監督は、「ハリウッドデビュー作は、絶対にサンダンス映画祭に出品させたいと思っていたので、とても嬉しいです。この映画祭でワールドプレミアできる事を、誇りに思っています」と喜びを語っている。

「プリズナーズ・オブ・ゴーストランド」のストーリーは、一帯を牛耳るガバナーの支配から逃亡した女を連れ戻すことを命じられた高名な悪党であるヒーロー(ニコラス・ケイジ)が、東洋と西洋が混ざり合う美しくも暴力的な世界“ゴーストランド”にたどり着き・・・というもの。オール日本ロケ(彦根、東映太秦撮影所)で撮影された。2019年2月に心筋梗塞で倒れた園子温監督にとって、困難を乗り越えて作り上げた悲願のハリウッドデビュー作である。

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