メッツの右腕・シンダーガード 来年6月ごろに戦列復帰か

メッツのサンディ・アルダーソン球団社長は日本時間12月17日、今年3月にトミー・ジョン手術を受けた先発右腕ノア・シンダーガードについて「来年6月」を合理的な復帰予想時期として挙げた。手術から15ヶ月での復帰ということになり、同手術を受けた先発投手の戦列復帰プロセスとしては一般的。よって、開幕延期などがなければ、メッツは来年のレギュラーシーズン開幕をシンダーガードを欠いた状態で迎えることがほぼ確実となった。

アルダーソンは「今のところ、合理的な復帰予想時期は来年6月のどこかということになると思う。メディカルの報告書や最新の情報を見て判断した。現時点では医学的に示されているものに従うつもりだし、今後どうなるかは様子を見てみよう」と語り、医師の判断を尊重する意向を示している。シンダーガードは先月、自身のインスタグラムにマウンドから投球している様子を投稿しているが、アルダーソンはしっかり準備が整ってから戦列復帰させる方針だ。

シンダーガードはインスタグラムに投稿した映像を投手コーチのジェレミー・ヘフナーや球団のトレーニング・スタッフにも送信し、ルイス・ロハス監督にはテキストメッセージで状態を報告しているという。ロハスは「私も(インスタグラムの)映像を見たよ。彼からの報告を聞いている限りでは、予定よりも少し早く準備が整っている。彼はハードワーカーだから出来る限りのことを一生懸命にやっているのだろう。我々が期待している通りの回復ぶりだよ」と右腕の現状をポジティブに捉えている。

現在、メッツで先発ローテーション入りが当確と言えるのはエースのジェイコブ・デグロムとクオリファイング・オファーを受諾して残留したマーカス・ストローマンの2人だけ。シンダーガードは戦列復帰後、この2人とともに先発3本柱を形成することになる。他にはデービッド・ピーターソン、セス・ルーゴ、スティーブン・マッツ、サム・マクウィリアムスらが候補となるが、トレバー・バウアーやジェイク・オドリッジの獲得を狙っているとの報道もある。新戦力の加入とシンダーガードの復帰によって球界有数の強力ローテーションとなる可能性もありそうだ。

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