今季不振の左腕・マイナー 古巣・ロイヤルズと2年契約で合意

「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタールによると、アスレチックスからフリーエージェントとなった先発左腕マイク・マイナーが古巣・ロイヤルズと2年契約を結ぶことで合意に達したようだ。現時点では契約内容の詳細は明らかになっておらず、身体検査を経て、球団から正式に契約成立が発表される見込みとなっている。肩の故障を克服して2017年にロイヤルズでリリーバーとして復活を遂げ、その後のキャリアにつなげたマイナーは、その古巣で再び復活を目指すことになった。

2010年にブレーブスでメジャーデビューしたマイナーは、2012年から2年連続2ケタ勝利をマークするなど、ブレーブス先発陣の一角として活躍していたが、左肩の故障により2015年シーズンを全休。同年オフにノンテンダーFAとなり、2年契約でロイヤルズに加入したが、2016年はマイナーで10試合に投げただけだった。しかし、翌2017年は3年ぶりのメジャー復帰を果たし、65試合に登板して6勝6敗6セーブ、17ホールド、防御率2.55の好成績をマーク。同年オフ、3年2800万ドルでレンジャーズに加入した。

レンジャーズでは先発に復帰し、移籍1年目の2018年は12勝、翌2019年はどちらも自己最多となる14勝&200奪三振をマーク。ところが、契約最終年の今季は開幕からの7先発で0勝5敗、防御率5.60と不振を極め、8月末のトレードでアスレチックスへ放出。移籍後も5試合(うち4先発)で防御率5.48と調子は上向かず、2球団合計で1勝6敗、防御率5.56に終わった。ただし、今季唯一の勝利を挙げた9月14日のマリナーズとのダブルヘッダー第2試合では2安打完封勝利(7イニング制)をマークし、ポストシーズンでも3試合にリリーフ登板して無失点に抑える好投を見せた。

ロイヤルズは25歳のブラッド・ケラー、24歳のブレイディ・シンガー、23歳のクリス・ブービッチと若い先発投手が多いため、現在32歳のマイナーは、31歳のダニー・ダフィーとともに先発ローテーションの一角を担いつつ、若手投手をサポートする役割を担うことになりそうだ。

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