“相棒”と任務遂行 女性隊員初の「ハンドラー」 海上自衛隊佐世保警備隊

ハンドラーの部内検定に合格した清原3曹と警備犬エルカ=佐世保市崎辺町

 海上自衛隊佐世保警備隊(長崎県佐世保市崎辺町)の清原ひとみ3等海曹(31)が16日、警備犬を訓練する「ハンドラー」の部内検定試験に合格した。海自佐世保地方隊の女性隊員では初。今後、“相棒”と一緒に、敷地内の不審者警戒や災害現場での不明者の捜索活動などの任務に当たる。
 同日、警備犬訓練場で開かれた試験の様子が報道陣に公開された。清原3曹の命令通りに、ジャーマンシェパードの警備犬「エルカ」(雌3歳)が障害物を跳び越えられるかや、箱の中に隠れた遭難者役の隊員を捜索できるかなど13項目を確認。「訓練場外での任務は可能」との評価を受け、100点満点中84点で合格した。
 清原3曹は昨年、警備犬と仕事ができる職場があることを知り、海自大村航空基地から警備隊への異動を希望。今年4月に同隊に配属され、ハンドラーを目指して訓練を重ねてきた。
 試験終了後、西和男・同隊司令から認定証を受け取った清原3曹は「毎日、エルカと顔を合わせてコミュニケーションをとった。集中して頑張ってくれたのでありがとうと伝えたい」と喜びを語った。今後、上級資格などの取得を目指す。
 同隊のハンドラーは清原3曹を含め5人。5頭以上の警備犬がいる。

 


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