V長崎・手倉森監督 退任を発表 J1復帰果たせず

第41節甲府戦で選手を鼓舞するV長崎の手倉森監督=諫早市、トランスコスモススタジアム長崎

 サッカーJ2のV・ファーレン長崎は18日、手倉森誠監督(53)が今季限りで退任すると発表した。契約期間は残っていたが、2年でJ1復帰を果たせず事実上の解任。20日に行われるJ2最終節が指揮を執る最後の試合になる。後任は未定。
 初めて監督を務めた仙台でJ2優勝、J1で2位の実績を残し、2016年はリオデジャネイロ五輪でU-23日本代表を指揮。日本代表コーチを経て、19年にV長崎の監督に就任した。
 初年度はリーグ12位に沈んだ一方、天皇杯で県勢初の4強入り。YBCルヴァン・カップは初めてグループステージを突破した。20年は開幕9戦負けなしで序盤のリーグ戦をけん引したものの、9月は8試合勝利から遠ざかるなど失速。今月16日の第41節甲府戦で引き分けて3位が確定し、3年ぶりのJ1昇格を逃していた。
 オンラインで会見した手倉森監督は「最低2年で昇格を決めてJ1で戦わせたかった。悔しさ、ふがいなさが大きい」と心境を明かした。


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