スーパーフォーミュラ・ライツ:第15戦富士は宮田莉朋が今季11勝目を飾る

 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第15戦は12月19日、静岡県の富士スピードウェイで21周の決勝レースが行われ、宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM’S 320)がポール・トゥ・ウインで今季11勝目を飾った。2位は7番手スタートの阪口晴南(Buzz Racing with B-MAX)で、3位は小高一斗(カローラ中京 Kuo TOM’S 320)となった。

 9時20分から行われた公式予選からスーパーフォーミュラ、TCRジャパンシリーズのレースを経て13時50分からフォーメーションラップが行われた『REBELLION 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 第15戦』の決勝レース。予選では宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM’S 320)がポールポジション、2番手には阪口晴南(Buzz Racing with B-MAX)がつけていたが、阪口は専有走行でエンジン交換を行っていたこともあり、グリッド降格で7番手に。フロントロウ2番手には小高一斗(カローラ中京 Kuo TOM’S 320)がつけた。

 この時季ということもあり、2周のフォーメーションラップを経て迎えたスタートでは、ポールポジションの宮田がトップでTGRコーナーへ。小高、そして3番手スタートの河野駿佑(RS FINE K&N 320)と続くが、7番手スタートの阪口が1周目に早くも4番手に浮上する。

 阪口はさらに2周目には河野を、3周目には小高もかわし一気に2番手へ。その後方では小高を先頭に、河野を5周目にかわした名取鉄平(TODA FIGHTEX)が続く上位陣という展開となっていった。

 中盤、宮田はファステストラップを記録しながら阪口との差を3〜5秒程度に開きながらラップをこなし、小高、名取、河野の3番手集団と続く展開となるが、中盤以降ルッカ・アレン(Albirex-RT)と入山翔(Albirex-RT)の6番手をめぐるバトルが激化する。

 入山は再三にわたりTGRコーナーでアレンに仕掛けるが、アレンが粘りポジションを死守。そのうちに、8番手につけていた山本左近(BREBELLION Buzz 320)が接近するが、16周目、サイド・バイ・サイドでアレンと競った入山のリヤに山本が接触。入山はスピンを喫した。

 トップを快走した宮田は、ファイナルラップに1分32秒399というファステストラップを更新する走りをみせ優勝。今季11勝目をマークした。2位は6.604秒差で阪口、3位は小高という結果となった。

 マスタークラスは、1周目の最終パナソニックコーナーでDRAGON(TEAM DRAGON SFL)と今田信宏(JMS RACING with B-MAX)がわずかにヒットするシーンもあったが、3周目にDRAGONが今田をかわし、クラストップに浮上する。

 しかし、その後も今田はDRAGONに食らいつき、僅差のレースとなっていったが、最後はDRAGONが逃げ切り、今季13勝目を11連勝で飾った。

全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第15戦 スタート
阪口晴南(Buzz Racing with B-MAX)
小高一斗(カローラ中京 Kuo TOM’S 320)
ルッカ・アレン(Albirex-RT)
ルッカ・アレンと競り合う山本左近と本山哲
全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第15戦 表彰台
DRAGON(TEAM DRAGON SFL)
全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第15戦 マスタークラス優勝のDRAGON(TEAM DRAGON SFL)

全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第15戦

決勝結果

Pos No Cls Driver Car Engine Laps Grid Time

1 36

宮田莉朋 カローラ中京 Kuo TOM’S 320 トヨタ-トムスTAZ31 21 1 1’31.370

2 50

阪口晴南 Buzz Racing with B-MAX スピースA41 21 7 1’31.542

3 37

小高一斗 カローラ中京 Kuo TOM’S 320 トヨタ-トムスTAZ31 21 2 1’32.073

4 2

名取鉄平 TODA FIGHTEX 戸田TR-F301 21 5 1’32.847

5 35

河野駿佑 RSFINE K&N 320 トヨタ-トムスTAZ31 21 3 1’32.423

6 3

L.アレン Albirex-RT 東名TB14F3 2020 21 6 1’33.169

7 13

本山哲 REBELLION Buzz 320 スピースA41 21 10 1’33.662

8 5

入山翔 Albirex-RT 東名TB14F3 2020 21 4 1’32.774

9 30 M DRAGON TEAM DRAGON SFL スピースA41 21 12 1’34.343

10 51 M 今田信宏 JMS RACING with B-MAX スピースA41 21 8 1’33.496

11 10 M 植田正幸 Rnsports320 スピースA41 21 11 1’34.249

12 52

山本左近 REBELLION Buzz 320 スピースA41 21 9 1’33.538

ファステストラップ:宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM’S 320) 1’32.399
ペナルティ:Car No.52は、シリーズ規則15条1.(他車への衝突)違反により、競技結果に対して30秒加算のペナルティを科す。

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