スーパーフォーミュラ・ライツ第12戦鈴鹿:スタートを決めた宮田莉朋が今季9勝目を飾る

 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第12戦は12月5日、三重県の鈴鹿サーキットで15時20分から12周の決勝レースが行われ、2番グリッドからスタートを決めた宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM’S 320)が優勝。今季9勝目を飾った。

 午前に行われた公式予選に続き、12月5日に行われたスーパーフォーミュラ・ライツの第12戦の決勝。直前に行われたスーパーフォーミュラ第5戦の決勝が長引いたことから10分間ディレイの15時20分にフォーメーションラップがスタートした。

 迎えたスタートでは、ポールポジションスタートの阪口晴南(Buzz Racing with B-MAX)が2番手スタートの宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM’S 320)をイン側へ激しく牽制するが、宮田の加速が良くトップで1コーナーへ入る。一方、阪口のアウト側からは、この週末のスタート練習で好調だった3番手グリッドの河野駿佑(RS FINE K&N 320)が入り阪口をオーバーテイク。2番手に浮上した。

 オープニングラップは宮田が首位、河野、阪口と続き、スポット参戦の片山義章(B-MAX RACING with OIRC)が4番手につけるが、2周目の日立オートモティブシステムズシケインから3周目の1コーナーにかけての攻防で、エンジン交換で8番手グリッドに降格しながらも、スタートでジャンプアップしていた小高一斗(カローラ中京 Kuo TOM’S 320)がこれをオーバーテイクする。

 中盤、トップの宮田が少しずつリードを築く一方、2番手の河野と3番手の阪口の争いが接近。また、5番手となった片山には、こちらもエンジン交換でグリッド降格だった名取鉄平(TODA FIGHTEX)が接近。それぞれバトルとなっていった。

 5周目、チャンスをうかがっていた阪口は、河野をオーバーテイクし2番手に浮上するが、そのときにはすでに首位の宮田は4秒前方に。宮田は7周目にファステストラップを獲りにいき、1分50秒914をマーク。ファイナルラップにさらに1分50秒714に更新すると、そのまま逃げ切り今季9勝目を飾った。

 2位は阪口となるか……と思われたが、終盤、スタート時に宮田に対して幅寄せ行為があったとして、阪口に競技結果に30秒のペナルティが課されてしまった。これで2位争いとなった河野と小高の争いは、河野がポジションを守りきり、自己最高位の2位で今季初表彰台を獲得した。小高が3位、名取との攻防を守った片山が4位、名取が5位、チームメイトバトルを制したルッカ・アレン(Albirex-RT)が6位でフィニッシュした。阪口は8位となりポールポジションの1点のみという結果に。宮田がチャンピオンをグッと近づける結果となった。

 マスタークラスはクラスPPを植田正幸(Rn-sports F308)が獲得しスタートからリードしていたものの、4周目にDRAGON(TEAM DRAGON SFL)が植田をパス。さらに植田はスタート違反のペナルティが課されたこともあり、DRAGONが今季10勝目を飾った。

全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権

第12戦鈴鹿 決勝結果

Pos No Cls Driver Car Engine Laps Grid Qualify

1 36

宮田莉朋 カローラ中京 Kuo TOM’S 320 トヨタ-トムスTAZ31 12 2 1’49.199

2 35

河野駿佑 RSFINE K&N 320 トヨタ-トムスTAZ31 12 3 1’50.291

3 37

小高一斗 カローラ中京 Kuo TOM’S 320 トヨタ-トムスTAZ31 12 8 1’49.290

4 13

片山義章 B-MAX RACING with OIRC スピースA41 12 4 1’50.508

5 2

名取鉄平 TODA FIGHTEX 戸田TR-F301 12 11 1’51.004

6 3

L.アレン Albirex-RT 東名TB14F3 2020 12 5 1’51.373

7 5

入山翔 Albirex-RT 東名TB14F3 2020 12 6 1’51.427

8 50

阪口晴南 Buzz Racing with B-MAX スピースA41 12 1 1’49.046

9 30 M DRAGON TEAM DRAGON SFL スピースA41 12 9 1’52.942

10 51 M 今田信宏 JMS RACING with B-MAX スピースA41 12 10 1’53.284

11 10 M 植田正幸 Rnsports320 スピースA41 12 7 1’52.709

R 52 M 畑享志 A-NeKT with B-MAX スピースA41 1 12 1’53.337

ファステストラップ 宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM’S 320) 1’50.714 12/12

スーパーフォーミュラ・ライツ第12戦鈴鹿のスタートシーン
スーパーフォーミュラ・ライツ第12戦鈴鹿のスタートシーン
宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM’S 320)
河野駿佑(RS FINE K&N 320)
小高一斗(カローラ中京 Kuo TOM’S 320)
片山義章(B-MAX RACING with OIRC)
スーパーフォーミュラ・ライツ第12戦鈴鹿 表彰台
植田正幸(Rn-sports F308)とDRAGON(TEAM DRAGON SFL)の争い

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