ナショナルズ 球宴選出2度のリアルミュート獲得に興味

ジェームス・マッキャンがメッツと4年契約を結んだのと対照的に、球界を代表する捕手の1人であるJ・T・リアルミュートをめぐる市場は非常にスローペースな動きが続いている。そんななか、同地区でリアルミュートと7シーズンにわたって対戦してきたチームがリアルミュートの獲得に興味を示しているようだ。「MLBネットワーク」のジョン・ヘイマンは日本時間12月20日、自身のTwitterでナショナルズがリアルミュートの獲得に興味を示していることを伝えた。

リアルミュートのようにハイレベルな攻守を兼ね備えた捕手が市場に出てくるケースはそれほど多くない。マーリンズ時代の2018年から2年連続でオールスター・ゲームに選出され、フィリーズ移籍1年目の2019年にはシルバースラッガー賞とゴールドグラブ賞をダブル受賞(前者は2年連続)。今季は47試合に出場して打率.266、11本塁打、32打点、4盗塁をマークし、OPS.840は自己ベストの数字だった。

2019年から表彰が始まった「オールMLBチーム」では2019年にファースト・チーム、今季はセカンド・チームに選出。球界を代表する捕手の1人という評価は不動のものとなっている。そのため、今オフのFA市場では目玉選手の1人に挙げられ、大型契約を得ることが確実視されているものの、コロナ禍で財政状況が悪化している球団が多く、現時点では目立った動きがない。

ヘイマンによると、ナショナルズのリアルミュート獲得は「オーナーが高額の補強を許可するか次第」だという。すでにマックス・シャーザー(7年2億1000万ドル)、スティーブン・ストラスバーグ(7年2億4500万ドル)、パトリック・コービン(6年1億4000万ドル)といった大型契約を抱えており、来季の年俸総額はすでに1億5000万ドルを超えている。シャーザーの契約は来季で終了するが、マーク・ラーナー・オーナーはどのような判断を下すだろうか。

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