神奈川県所管域で過去最多56人感染、80代女性死亡

神奈川県庁

 新型コロナウイルス感染症を巡り、神奈川県は22日、県所管域で80代女性の死亡と、10歳未満~80代の男女56人の感染が新たに確認されたと発表した。

 亡くなった女性は、感染した同居家族の濃厚接触者として11月27日に陽性が判明。無症状で入院していたが、12月19日に新型コロナによる肺炎で死亡した。既往症があったという。

 56人の感染確認は県所管域では今月17日の53人を上回り過去最多。1人が中等症、55人が軽症または無症状で、36人の感染経路が不明という。

 平塚市の70代男性と小田原市の40代女性はクラスター(感染者集団)が発生している平塚保健福祉事務所管内の私立保育園の職員。同園の感染者は11人(職員9人、園児2人)となった。

 伊勢原市の30代男性はクラスターが発生している厚木市の県立障害者施設「厚木精華園」の職員で、同施設の感染者は25人(入所者15人、職員10人)。

 鎌倉市では同じ市立保育園に勤務する50代と20代の女性保育士が感染し、全ての職員と園児を検査するため、26日まで休園とした。横浜市の80代女性はクラスターが発生している市内の有料老人ホームの入所者。三浦市の40代男性は同市の清掃事業所の職員という。

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