「心明るく」版画やクリスマス飾り展示 来月13日まで 長崎純心大博物館

迫平さんのクリスマスを題材にした版画絵などが並ぶ企画展=長崎市、長崎純心大博物館

 長崎市三ツ山町の長崎純心大博物館で「世界のクリスマス展」が開かれ、同市出身の版画家、迫平陽子さんのクリスマスを題材にした版画絵や、キリストの誕生を人形で表現したクリスマス飾り「プレゼピオ」など約70点を展示している。1月13日まで。無料。
 1992年の開館以来、毎年クリスマス企画展を開いている。カトリックの習慣やキリストが生まれた逸話を知ってもらおうと企画した。
 迫平さんの版画絵は、キリストの誕生をフクロウの親子が見聞きするクリスマス絵本「星の降る夜に」(2008年)の挿絵9枚(縦30センチ、横44センチ)。太い輪郭の線とマリアなど登場人物の柔らかな表情が特徴という。
 プレゼピオはカトリックの家庭で12月上旬からクリスマスの間に飾る置物。国の文化によって色合いや材質が異なる。世界16カ国から集め展示しており、ブラジル製は約10センチの人形を赤や青などで色付けし、陽気な色づかいが特徴という。
 同館の神﨑香澄さん(29)は「コロナ禍で暗い気持ちになりがちだけれど、きれいな展示を見て心を明るくしてほしい」と語る。25日から1月3日は休館する。

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