交渉期限が迫る日本ハム・有原 レンジャーズが獲得に興味か

北海道日本ハムファイターズからポスティング公示された有原航平のメジャーリーグ球団との交渉期限が日本時間12月27日午前7時に迫っている。今オフ、日本球界からメジャー移籍を目指す選手では菅野智之(巨人)の動向に大きな注目が集まっているが、メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンドによると、有原にも複数のチームが興味を示しているという。そのなかには先発投手の補強を必要としているレンジャーズも含まれているようだ。

今季アメリカン・リーグでワーストとなる22勝38敗に終わったレンジャーズは今オフ、コリー・クルーバーの来季オプションを破棄し、エース右腕のランス・リンをトレードでホワイトソックスへ放出。マイク・マイナーは今季途中にトレードで放出されており、今季開幕前に期待されていた先発3本柱は完全に解体された。来季の予想ローテーションは今季大きく期待を裏切ったカイル・ギブソンとジョーダン・ライルズの2人にリンとのトレードで獲得した26歳のデーン・ダニングを加えた3人と、23歳のコルビー・アラード、26歳のカイル・コディという心許ない顔ぶれになっており、有原はチーム状況にフィットする存在と言える。

また、フェインサンドは有原の比較対象となる投手として前田健太(ツインズ)とカイル・ヘンドリックス(カブス)の名前を挙げ、「先発ローテーションの中盤を担える投手」との評価を与えている。アメリカン・リーグのサイ・ヤング賞投票で2位にランクインした今季の前田の活躍は改めて言うまでもないが、ヘンドリックスもダルビッシュ有とともにカブスの先発ローテーションを支え、リーグ7位の防御率2.88、リーグ1位の与四球率0.89をマークした好投手だ。比較対象となっている両投手のような活躍を見せることができれば、「先発ローテーションの中盤」を担うどころかエース格になれるだろう。

現在28歳の有原は、今季20試合に先発して8勝9敗、防御率3.46を記録。通算6シーズンで60勝50敗、防御率3.74という成績を残している。

© MLB Advanced Media, LP.