支給日早めたのに… ひとり親給付金4億円支給遅れ 川崎市、データ送信遅れる

川崎市役所

 ひとり親世帯を対象にした政府の臨時特別給付金再支給を巡り、川崎市は23日、支給手続きが遅れるミスがあり、振込日を1日遅い24日に変更すると発表した。6399世帯への計4億935万円分の支給が遅れたという。

 市によると、本来は22日午後6時までに支払いデータを銀行宛てに送るところ、送信が約30分遅れて受付時間に間に合わなかった。口座情報変更の連絡期限を直前の午後5時に設定していたことに加え、利用したネットバンキングは24時間受け付けていることから「締め切り時間を認識していなかった」(こども家庭課)としている。

 市は23日に銀行に連絡し、振込先が同じ銀行の特定の支店だった61世帯、377万円分のみ支給した。

 市には23日午後1時までに、「振り込まれていない」といった問い合わせが約150件寄せられたという。市は「クリスマス前に支給できるように」と支給日を早めた経緯もあり、担当者は「楽しみにしていたひとり親世帯に迷惑を掛けた。おわびする」と陳謝した。

© 株式会社神奈川新聞社