ICT導入推進へ連携 県内建設13社が共同事業体

県内の建設業13社が参加したICT推進コンソーシアムの発足式=23日午後、宮崎市

 県建設業ICT推進コンソーシアム(共同事業体)が23日、発足した。県の格付等級で特Aランクの建設業者13社が参加。連携して建設・土木現場に情報通信技術(ICT)を導入する「i―Construction(アイ・コンストラクション)」を推進する。
 同様のコンソーシアム設立は県内初。建設業界は働き手の高齢化が深刻な状況となっており、ICT導入により働き方改革や作業効率化を推し進め、業界全体の魅力を向上させることで中長期的な人材確保につなげたい考え。
 同日は宮崎市のKITENビルで発足式を開催。3D技術やロボット、人工知能(AI)、カメラを活用した「遠隔臨場」などについて、今後定期的に勉強会や先進現場見学、技術導入後の検証会議を開催することを確認した。第1回の勉強会は来年2月に開く。
 初代会長には岡崎組(宮崎市)の岡崎勝信社長を選出。岡崎会長は「ICT導入は課題も多く、1社での取り組みでは限界もある。コンソーシアムを一緒に技術を高め合う場にしたい」とあいさつ。設立発起人の一人、旭建設(日向市)の黒木繁人社長は「SDGs(持続可能な開発目標)にもつながる。力を合わせ良い未来をつくっていきたい」と話した。

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