多言語マップで島をPR 新上五島町観光物産協会×長崎外国語大生 6種並べて若松瀬戸に

新上五島町観光物産協会が製作した多言語の観光マップ。表紙を並べると、若松瀬戸の風景になる

 長崎県の新上五島町観光物産協会が長崎外国語大の協力で、町の魅力を多言語で紹介した観光マップを作製した。日本語や英語、フランス語、中国語、韓国語の5言語で、中国語はさらに簡体字と繁体字に分け、計6種類。同大学生が翻訳した。有川郷の協会事務所などで入手できる。
 新型コロナウイルス禍収束後を見据え、初めて企画。町と外国人観光客誘致で協定を結んでいる同大が協力した。
 マップは広げるとA3判フルカラー。島の歴史を物語る教会群や景勝地、島で体験できるプログラム、特産の五島うどんを提供する飲食店などを紹介。折りたたんだ表紙には地元で活躍する住民らをモチーフにしたイラストをあしらい、6種類を並べると同町若松瀬戸地区の島々の風景になる。
 韓国語の翻訳を担当した同大外国語学部4年の田中涼夏さん(22)は「韓国の友人に聞いたり辞書で調べたりして、違和感がない表現か気を付けた。海外の人にも島の人々の温かさや良さを知ってほしい」と話した。
 マップは、希望者には無料で郵送。同協会ホームページからもプリントできる。問い合わせは同協会(電0959.42.0964)。

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