うその“当選金”見抜く 十八親和銀行員に佐世保署が感謝状 特殊詐欺被害防止

感謝状を贈られた福島さん(中央)=佐世保署

 高齢者を狙った特殊詐欺被害を防いだとして長崎県警の佐世保署は24日、十八親和銀行大野支店の店頭グループ課長、福島美里さん(43)に署長感謝状を贈った。同署などによると、8日、同支店を訪れた80代女性から「海外の会社から当選金を送ってもらえるので、口座を開設したい」と申し出があった。不審に思った福島さんは詐欺を疑い通報。駆け付けた同署員の聞き取りで詐欺と分かった。同署は「口座を開設していれば、手数料名目などで送金を求められた可能性がある」とする。
 福島さんが詐欺被害を食い止めたのは2回目。植木保署長から感謝状を受け取った福島さんは「今後もささいな点に気を配りながらお客さまと接していきたい」と話した。


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