羽生結弦 SP首位発進も反省の弁「テクニカルを全然伸ばし切れていない」 フィギュア全日本

103・53点でSP首位に立った羽生(代表撮影)

フィギュアスケートの全日本選手権(長野・ビッグハット)は25日、男子ショートプログラム(SP)が行われ、五輪2連覇の羽生結弦(26=ANA)が103・53点をマークし、首位発進を決めた。

約10か月ぶりの本番リンク。その感触をじっくり確かめるように、羽生は銀盤の中央に立った。SPの新プログラム「レット・ミー・エンターテイン・ユー」の軽快なロックナンバーに合せ、冒頭に4回転サルコーを決めると、新型コロナウイルス禍で大声が出せない観衆から自然発生的に手拍子が起こった。トーループの4―3回転のコンビネーション、後半のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)も着氷。フィニッシュすると笑顔で歓声に応えた。

試合後、羽生は「まぁ正直言って楽しむことはできたんですけど、点数的にはいい演技だったとは言えないような内容だった」と反省の弁。その上で「しっかり修正しながら明日(フリー)に向けて頑張りたいなというのが今の感想です」と話した。

羽生は細かい課題について「テクニカルを全然伸ばし切れていないところ」「自分のジャンプは出来映え(点)を取ってナンボ。それがしっかりつけられなかった」と挙げた。

明日のフリーへ向けて「まずはしっかりと回復させることが大事だと思います。ジャンプとしては、とりあえず降りてはいるので、また明日まとまった演技をしたいなと思います」と気を引き締めた。

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