フィギュアスケートの五輪2連覇の羽生結弦(26=ANA)が25日、全日本選手権(長野・ビッグハット)の男子ショートプログラム(SP)で約10か月ぶりの実戦演技を披露した。
3本のジャンプをすべて決めて103・53点で首位スタートを切ったが、最後のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)の後のチェンジフットシットスピン(CSSp)が「0点」とジャッジされるハプニングがあった。
会場で演技を見ていた元国際審判員の杉田秀男氏(85)は「110点を超えると思っていたので、おかしいなと思った」と漏らした。では、一体なぜ「0点」になったのか。
改めて映像をチェックした杉田氏は「恐らく羽生選手は、つなぎのつもりでターンしたら、それをジャッジにスピンととらえられたのでは?」と分析。確かに羽生はやや重心を落として2回ターン。これが「回転の足りないCSSp」して認定されたようだ。
思わぬ〝落とし穴〟となったが、それでも首位というのはさすがだ。