【新型コロナ】医療最前線に七面鳥のクリスマスプレゼント 厚木のレストラン 「従事者の大変さに思い寄せて」

レストラン「Kei」のローストレッグを六カ村健三氏から受け取る厚木市立病院の長谷川院長(右から2人目)や医療スタッフ=厚木市立病院

 新型コロナウイルス感染症への対応で激務が続く医療従事者に、クリスマス気分を味わってもらおうと、神奈川県厚木市栄町のレストラン「Kei」がクリスマスイブの24日夕、市内14の医療機関に七面鳥のローストレッグ(骨付きもも肉)計約1200本を届けた。来店した医療従事者にも無料で提供し、合わせて2千本近いプレゼントとなった。

 「緊張した状態で頑張り続けている医療従事者を支援したい」と、同店の六ケ村(むかむら)祐介支配人が企画。定休日の23日から従業員と調理した。

 同市水引の厚木市立病院には120本が届けられた。受け取った長谷川節院長は「温かい気持ちになった。また頑張ろうという意欲につながる」と感謝した。看護師の多田早苗さんも「多忙な状況が続いているが、ありがたいクリスマスプレゼント」と笑顔を見せた。同院では夜勤者らでローストレッグを味わった。

 六ケ村支配人は「医療従事者は『待ったなし』の状態で働いている。われわれも飲食の現場で働いているが、医療現場の重圧は計り知れない。そこで働く人を応援し、その大変さに思いを寄せていきたい」と話した。

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