長崎県のコロナ感染累計500人超 25日発表、5市町で26人

長崎県内の感染者数の推移

 長崎、佐世保両市と県は25日、計26人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。いずれも軽症・中等症か無症状。県内の累計感染者数は500人を超え、計518人となった。
 長崎市の感染者は12人。このうち3人は、クラスター(感染者集団)が発生している井上病院の入院患者。22日の検査で陰性だったが、発熱などの症状が出たため再検査し、陽性が判明した。同病院関連の感染者は計13人。市によると同病院は長崎医療圏で休日夜間の救急を交代で担う9病院の一つで、当面の間ローテーションから外れ、別の病院がフォローする。残る9人中3人はほかの感染者の接触者。感染経路不明は6人だった。
 県発表の10人は、西海市7人、島原市1人、西彼長与町2人。西海市の7人はいずれもクラスターが発生した市内の「長崎セント・ノーヴァ病院」の関係者で、同病院関連の感染者は計26人に膨らんだ。島原市の年代、性別非公表の会社員は22~24日に県外を訪れていた。

新型コロナウイルス感染者の入院状況

 佐世保市は4人で、このうち2人は高齢者福祉施設の30代男性職員と90代女性入所者。男性職員は、既に感染が判明している別の90代女性入所者を担当。入所者2人は同じ部屋で生活していたという。男性職員の濃厚接触者などは職員や入所者ら計17人。残る2人は無職の60代男性と60代女性で、感染が明らかになった地元選出の県議と14日に会食していた。
 県内では3月14日に壱岐市で初の感染者を確認。4月17日までの「第1波」で17人の感染が判明した。その後、感染者は出なかったが7、8月に医療機関や飲食店、高校でクラスターが発生。8月1日に23人の感染が確認され「第2波」のピークを迎えた。11月末までの感染者は272人。12月の「第3波」では25日までに246人と急増している。

 


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