待機児童は66人 川崎市、2020年10月現在

川崎市役所

 川崎市は24日、10月1日現在の保育所待機児童数が66人だったと発表した。前年同月に比べ131人減少した。保育施設の整備が進み、保留児童数が5年ぶりに減少したことなどが要因とみられる。

 市によると、利用申請者は前年同期比1068人増の3万6652人で、市の認可保育所や小規模保育園などの利用児童数は1617人増の3万2572人。差し引いた保留児童数は、549人減の4080人だった。2015年度から増加傾向が続いていた保留児童数は、5年ぶりに減少に転じた。

 市保育対策課によると、待機児童数が減少した背景には、保留児童数の減少に加え、保育所の整備で受け入れ児童数が増えて保育枠に空きができたことや、育児休業に関する制度が浸透し、取得者が増加していることなどがあるという。

 高まる保育需要に対応するため、市は21年4月に向け1744人の定員増を予定している。一方、新型コロナウイルス感染症の拡大を受け、各区などには育休を取得したいとする保護者の声も寄せられているといい、市は21年度以降の保育需要の精査を進めているという。

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