グレゴリアスが最もフィットするチームは古巣・レッズ?

「ジ・アスレチック」のジム・ボウデンはフィリーズからフリーエージェントとなったディディ・グレゴリアスについて、古巣・レッズが最もフィットするチームだと考えているようだ。ボウデンはフリーエージェント市場に残っているトップ40選手の移籍先を予想する記事のなかで、グレゴリアスの移籍先としてレッズを選択。レッズは今オフの最優先事項に遊撃手の補強を挙げており、2012年以来9年ぶりとなる古巣復帰が実現するかもしれない。

現在30歳のグレゴリアスは2012年にレッズでメジャーデビューし、同年オフの3球団トレードでダイヤモンドバックスへ移籍。2014年オフには再び3球団トレードで今度は「デレク・ジーターの後継者」としてヤンキースに迎えられ、2016年から3年連続で20本塁打以上を放つ活躍を見せた。

今季はフィリーズで全60試合に出場して打率.284、10本塁打、40打点、OPS.827の好成績をマーク。フリーエージェント市場の遊撃手ではマーカス・セミエン、アンドレルトン・シモンズとともに注目の存在となっている。

ボウデンは「グレゴリアスはエウヘニオ・スアレス、マイク・ムスターカス、ニック・カステヤーノスらを含む、過小評価されている打線にフィットする存在だ」と指摘。今季のレッズ打線はジョーイ・ボットー、ムスターカス、スアレス、カステヤーノスといった主力打者が揃って2割台前半の低打率に終わり、極度の得点力不足に苦しんだが、彼らが復調したうえで弱点の遊撃にグレゴリアスが加入すれば、リーグ有数の強力打線に変貌しても決して不思議ではない。

また、ボウデンは「レッズにはグレゴリアスとの契約を成立させるだけの予算がある」と考えている。コロナ禍のなかで年俸削減を進めているレッズだが、アーチー・ブラッドリーのノンテンダーFAとライセル・イグレシアスの放出で浮いた予算を使えばグレゴリアス獲得は十分に可能。自軍のプロスペクト(若手有望株)を放出せず遊撃手の補強ができる点も魅力と言えるだろう。

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